ジギング用ベイトリール/トラブル対処術 ②

ジギング用ベイトリール/トラブル対処術 ②

ジギング用ベイトリール/トラブル対処術 ①からつづきです。

巻き取りに関するトラブルとその解消法

巻き取りが重く感じる、ハンドルの異常動作、ギアの摩耗など、巻き取りに関するトラブルは多岐にわたります。適切なメンテナンスと対策を知っていれば、これらのトラブルも簡単に解決できます。
なお、リール分解、部品交換作業は専門的な知識が必要なため、最後まで組み立てる自信の無い場合は専門店、メーカーでの対応をお勧めします。

巻き取りが重く感じる場合の原因と対策

巻き取りが重く感じる場合、まず考えられるのはリール内の汚れや錆びです。ベアリングに異物が入り込んでいる、ベアリング内に塩の結晶(塩カミ)がある、または錆による固着の可能性があります。
ベアリング内に錆び、塩の結晶によるゴロつきがある場合は、異音、巻き感、巻き取りの抵抗になるので、洗浄、潤滑を行いましょう。ゴロつきが改善しない場合は交換しましょう。
また、ラインの巻き方が不適切だったり、糸が絡まっている場合も原因となりますので、これらも確認しましょう。

ギアの摩耗や異常音の解決方法

ギアは、メインギア、ピニオンギアと2枚のギア比の異なる組み合わせで構成されています。
ギアの摩耗や異常音は、トラブルの原因となるため早急な対応が必要です。異常音がする場合は、グリスを適切に使用し、ギアを潤滑します。これによりリールの動作がスムーズになり解消されます。解消されない場合はギア部分を点検し、摩耗している場合はメイン、ピニオンを共に交換します。片方のみの交換は、異音や寿命を縮める原因になるので、両方交換しましょう。 

ベアリングトラブルの予防と対策

ベアリングはリールの回転部分を支える重要な部品です。ベアリングトラブルが発生すると、リールの性能に大きな影響を与えます。予防策と対策を知っておくことで、ベアリングのトラブルを未然に防ぐことができます。

ベアリングの役割と重要性

ベアリングはリールの回転部分を滑らかに動かすために欠かせない部品で、リールのパフォーマンスに直結します。スプールやハンドル、ギア部分全てのベアリングは、耐久性と滑らかな動きを提供します。定期的な点検とメンテナンスを行うことで、これらのベアリングの性能を最大限に発揮させることができます。

ベアリングの清掃方法

ベアリングを長持ちさせるためには、定期的な清掃が必要です。まず、リールを分解しベアリングを取り出します。専用のクリーナーを使用し、油汚れや異物を取り除きます。乾燥後、適量のオイルを塗布して再装着します。清掃作業は慎重に行い、ベアリングを傷つけないよう注意が必要です。

摩耗したベアリングの交換手順

摩耗が進んだベアリングは、交換が必要です。リールを分解し、古いベアリングを取り外します。新しいベアリングを用意し、リールの指定部位に正確に取り付けます。交換作業は専門的な知識が必要なため、初心者の場合は専門店、メーカーでの対応をお勧めします。交換後はリールを組み立て直し、正常に動作するか確認します。

耐久性を保つための保管方法

ベアリングの耐久性を保つためには、適切な保管が欠かせません。使用後は、塩分を落とすためしっかり水洗いを行い、水切りをしたら水分をウエスで拭き取り、パーミングカップ、スプールを外した状態で乾燥させます。湿度や温度が適切な場所に保管することで、ベアリングの劣化を防ぎます。また、専用のケースや袋に入れて保管することで、ゴミやホコリから守ることができます。

リールトラブルの予防と対策

巻き取りが異常に重く感じる、ハンドルの回転がスムーズでないなどリールのトラブルは多岐にわたります。適切なメンテナンスと対策を知っていれば、これらのトラブルも解決できます。事前に交換する部品を予測し準備しておくと作業が円滑に進みます。
なお、リール分解、部品交換作業は専門的な知識が必要なため、最後まで組み立てる自信の無い場合は専門店、メーカーでの対応をお勧めします。

リールオイル、グリスの使用方法

リールオイル、グリスは。質の良い物を使用することで、リールのパフォーマンスが維持できます。純正などリール専用のオイルを選びましょう。スプレータイプのものが扱いやすいです。
リールを分解し、ベアリング回転部分にオイルを適量塗布します。ギア、可動部にはグリスを塗布しますが、グリスの塗布し過ぎは巻き取り抵抗増大の原因になるため注意しましょう。

リールの寿命を保つための保管方法

リールの寿命を保つためには、適切な保管が欠かせません。使用後は塩分を落とすため、清水でリールボディ内部まで洗うつもり(特にベイトリールは)でしっかり水洗いを行います。
水洗いが不十分の場合、内部に塩分が残り、繰り返し蓄積していくと、ベアリングの錆び、塩カミ、クラッチ動作不良や、フレームなどアルミ部品が電解(腐食)してしまい、リールの寿命を縮める原因になります。
水切りをしたら水分をウエスで拭き取り日影で乾燥させます。 

湿度や温度が適切な場所に保管することで、リールボディ、内部部品、ベアリングの劣化を防ぎます。また、専用のケースや袋に入れて保管することで、ゴミやホコリから守ることができます。
こうした定期的、適切なメンテナンスによって、リールのパフォーマンスを維持し、寿命を延ばし、何時でも快適に使用ことができます。

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